サッカー選手に多い怪我・故障 まとめ

頭部

裂傷

ヘディングで競り合う際に、頭部同士がぶつかってしまい切れて出血するというケースは頻繁に起こる。サッカーのルール上、出血した状態でプレーすることはできないので、テーピングでぐるぐる巻きにしてプレーする。

脳震盪

頭部を強く打ち付けた際には、脳震盪をおこしてしまう場合がある。起き上がれなかったり、意識がはっきりしなかったりする。選手の安全を考慮し、プレーさせない判断をすべきだ。2014年ブラジルワールドカップ決勝では、クリストフ・クラマーが接触による脳震盪を起こし途中交代となった(後に試合中の記憶を失っていたと語った)。

頭蓋骨(陥没)骨折

非常にまれだが、激しく接触してしまうと起こりうる。考えるだけでも恐ろしいこの重大な怪我は、無論選手生命をも左右する。過去にはツェフ(2006年)、キヴ(2010年)、水本裕貴(2011年)、メイソン(2017年)らが経験しており、メイソンは引退した。

顔面

骨折

コンタクトプレーの際に激しくぶつけてしまうと骨折に至る。鼻骨骨折はしばしばあり、選手がフェイスガードをつけて強行出場することもある(2002年日韓ワールドカップでの宮本恒靖。「バットマン」と渾名がつけられた)。山口蛍は左眼窩底骨折の負傷歴も。

肩関節脱臼

着地の失敗で負傷する場合が多い。香川真司は2017年に日本代表のシリア戦で左肩を脱臼した。

ひじ

ひじの脱臼

着地の失敗で負傷する場合が多い。

骨折

手首や指の骨折。フィールドプレーヤーであっても競り合い時に手は使うので、手の負傷は馬鹿にできない。ゴールキーパーはもちろんプレーに大きく支障が出る。

腰痛

サッカーに限らず様々な競技のプロスポーツ選手を悩ませるのが腰痛。元日本代表FW久保竜彦も慢性的な腰痛を抱えていた。

臀部

痛みや張り

お尻の怪我。

脚の付け根、股関節、鼠蹊(そけい)部、恥骨周辺

股関節痛

「グロインペイン症候群」と呼ばれる症状で、一般的には「股関節痛」「鼠径部周辺部痛」と表現される。ボールを蹴る動作は股関節部分に大きく負荷がかかるため、この部位を痛める選手が多い。過去にはジダン、中田英寿、長谷部誠らが悩まされており、非常に多くのサッカー選手がこの負傷を発症する。

ふともも(大腿筋)、ハムストリング(ふとももの裏)

肉離れ

長島茂雄が「ミートグッバイ」と表現した負傷。コンタクトプレーというよりも、踏み込みや着地の際に痛める場合が多い。筋肉が限界を超えて急激に伸ばさた際に痛める(疲労が蓄積していれば発症しやすくなるといわれている)。筋肉や腱が断裂していれば重症で長期離脱は避けられない。

筋挫傷

相手選手の膝が太ももに接触し筋肉が損傷する負傷。

前十字靭帯の損傷・断裂・部分断裂

前十字靭帯とは、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ紐のようなもので、関節を安定に保つ役割を担う。着地の仕方が悪かった際に痛めるケースが多い。

損傷で済む場合もあれば、最悪断裂してしまう場合も(断裂すれば手術必須)。いずれにしても復帰まで6か月から1年程度かかる相当重大な負傷と言わざるをえない。選手生命に影響を与える大怪我だ。近年の日本人選手では、米本拓司(2010、2011年)、宮市亮(2015、2016年)、小川航基(2017年)らが負傷した。

内側(外側)側副靱帯の損傷・断裂・部分断裂

しばしば起こる靱帯の負傷。数週間〜数ヶ月程度の離脱となる場合が多い。ユーロ2016決勝戦でC・ロナウドが内側側副靭帯を損傷した。他ガブリエル・ジェズス(2017年)、酒井宏樹(2018年)らが内側側副靱帯を負傷。武藤嘉紀は2016年に外側側副靱帯を負傷した。

半月板損傷

半月板とは大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にある三日月型の軟骨組織のこと。膝関節の内側と外側に1つずつある。損傷してしまうと、膝の痛みやはれ、膝をまっすぐ伸ばせないなど、日常生活も含めて支障が出る。本田圭佑は2011年に半月板を損傷し手術を行った。長谷部誠も2014年に負傷。一般的に復帰まで数ヶ月程度かかる。

膝蓋腱炎(しつがいけんえん)

膝の骨と筋肉をつなぐ腱の炎症。「ジャンパー膝」との呼称でも表現される。C・ロナウドも悩まされていた。内田篤人は2014年に発症しは2年ほど苦しんだが、膝蓋腱が骨化する特殊な症例だったという。

ふくらはぎ

腓腹筋・ヒラメ筋の肉離れ

ふともも同様に、ふくらはぎの肉離れも多い。ふくらはぎの筋肉といえば「腓腹筋」と「ヒラメ筋」が代表的。清武弘嗣は2018年5月(ワールドカップ本大会直前)に負傷した。ベイルやディバラなども負傷歴あり。

アキレス腱の損傷・断裂

かかとの骨の上についている歩行する時に使う腱。断裂してしまえば、選手生命に影響を及ぼしかねない大怪我といわざるをえない。復帰まで1年近くかかる。ベッカムは2010年南アフリカワールドカップ直前に腱断裂し本大会出場を逃した。大津祐樹は2013年に腱断裂し復帰まで約250日かかった。コシェルニーも2018年ロシアワールドカップ直前にアキレス腱を負傷し、本大会出場が絶望視されている。

足首

足首捻挫、靱帯の損傷・断裂・部分断裂

捻挫(足首を強くひねる)はサッカーでは最も多いケガのひとつ。程度が酷ければ靭帯の損傷や断裂もありえる。一度捻挫してしまうと、靱帯が伸びてしまい再発してしまう場合が多い。マルコ・ロイスは2014年6月に左足首靱帯を部分断裂しブラジルワールドカップ欠場が決まった。

中足骨骨折

かかとを形成する「足根骨」と、足の指を形成する「趾骨(指骨)」の間、すなわち足の甲あたりにある5本の長骨を「中足骨」という。内側より第1、2、3、4、5中足骨と呼ぶ。痛みがひきにくく再発の危険性も高い、厄介な怪我。ネイマールは2018年2月に第5中足骨を骨折し全治約2~3か月と診断された。他にも数多くのサッカー選手がこのケガに苦しんでいる。

ちなみに第5中足骨の疲労骨折であれば「ジョーンズ骨折」と呼称される。

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