ゾーンディフェンスとマンツーマンディフェンスの特徴や違い

ゾーンディフェンス

ゾーンディフェンスの概要

・ボールを基準点に1人がチャレンジし、他のプレーヤーは周囲(後方)をカバーリングする。
・カバーリングの選手は、自分のゾーンに入ってきた相手選手のマークにつく(出ていけば、味方に受け渡す)。
・人につくよりも、スペースを埋めることを重視する。
・味方選手との縦と横の距離は開けないように。5m程度に保つ必要がある。
・DF同士の意思疎通、距離感の維持、ボールの位置などの状況認知を同時にこなす必要がある。頭に負荷がかかる。

ゾーンディフェンスのメリット

・1人抜かれてもカバーできる。
・それぞれの選手を適材適所なポジションに定められる。ポジティブトランジション(守→攻への切り替え)時のことを考えると有効。
・走行距離を節約できる。
・(戦術練度を上げれば)守備が大崩れしない。

ゾーンディフェンスのデメリット

・ゾーンディフェンスへの基礎理解が、育成年代から指導されていなければ採用が難しい(戦術理解度が必要)。
・緻密な連携が必要。
・ゾーンとゾーンの境目で隙ができ、そこでは責任の所在が曖昧になる。
・相手がスピードにのって自分のゾーンに入ってきた場合、対応が難しい。

ゾーンディフェンスのやり方の違い

ゾーンディフェンスでも、カバー優先か、パスの受け手のマーク優先かの違いがある。最近の流行は後者。
・カバー優先:後方深めにポジショニングをとる。ドリブル主体のチームに対し有効。
・受け手マーク優先:浅め(少し後方)にポジショニングをとる。パス主体のチームに対し有効。

日本サッカーの問題点

ゾーンディフェンスの概念は昔からあり、世界の最先端サッカーはそこからの派生。だが日本は、ゾーンディフェンスへの理解や習得が不完全。

そのため代表戦では、戦術理解度が低い日本人にゾーン戦術の最適解を導くのに時間がかかる。ハリルホジッチは属人的なゾーンという戦術を採用。だがチームに落とし込むのに手間がかかる(E-1選手権が好例)。

マンツーマンディフェンス

マンツーマンディフェンスの概要

・マークする相手を決めてしまう。人に基準点を置く守り方。
・現代サッカーでは、全員が全員をマンツーマンで対応する「オールコートマンツーマン」は稀。基本的に最後尾は余らせ、前線から中盤にかけて部分的に採用するぐらいが一般的(ゾーンとマンツーマンの併用とも表現される)。
・すべきことが明瞭で頭は疲れないが、抜かれた時に責任が重大な分体力に負荷がかかる。

マンツーマンディフェンスのメリット

・明瞭なので混乱しない。

マンツーマンディフェンスのデメリット

・1対1で負ける(突破される)と、対処が遅れる。
・選手の配置が相手選手のポジショニングに依存する。味方との距離が保ちにくくスペースが生まれる。ポジティブトランジション(守→攻への切り替え)時に、各選手が適したポジションにいない場合がある。
・アイソレーション(ボールホルダー以外が逆サイドに行き孤立させる)に弱い。
・パスコースを遮断することが難しい。

マンツーマンディフェンスへの対抗策

・被マーカーがポジションを下げたり外に開いたりする。そうすればマーカーはどこまで着いていけばいいのか迷う。
・着いていきすぎることで、スペースを開けたり、花道を作ってしまう。

コーナーキックの場合

ゾーンディフェンス

ゾーンディフェンスのメリット

・ポッカリとスペースを開けることがない。

ゾーンディフェンスのデメリット

・助走をつけられると競り負ける。
・空中戦で弱い選手が狙われる。
・インスイングかアウトスイングによって微調整をする必要があるが、左右のキッカーを配置すればどちらが蹴るか迷う。

マンツーマンディフェンス

マンツーマンディフェンスのメリット

・明瞭なので混乱しない。
・相手の高い選手に合わせてマーキング担当を決めれる。

マンツーマンディフェンスのデメリット

・競り負けると失点。フィジカル的に分が悪いと危険。
・キッカーが蹴るボールを注視できない。
・スクリーンプレイに弱い(敵味方ごちゃごちゃするとマークが外れる)。

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