誰もが知る当代きってのスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド。歴史を彩る名手として名を馳せる天才は、レアル・マドリードとポルトガル代表のエースストライカーとして前線に君臨し、ゴールを奪いまくる。実績も申し分なく、リオネル・メッシと10年以上に渡りフットボール界の頂点の座を争い続けている。本稿ではクリスティアーノ・ロナウドのプロフィールや略歴、プレースタイルをチェックしていく。
目次
プロフィール
本名 | クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo) |
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国籍 | ポルトガル |
生年月日 | 1985年2月5日 |
身長 | 187cm |
体重 | 83.5kg |
ポジション | FW |
利き足 | 右(両足) |
プロデビュー | 17歳 |
略歴
クラブでの活躍
スポルティングCPのユース出身。17歳でトップチームデビューし、クラブ史上最年少ゴールを奪う。マンチェスター・ユナイテッドとの親善試合で印象的な活躍をし、サー・アレックス・ファーガソンに見初められる。
マンチェスター・ユナイテッドでは、伝統の背番号7番を授かる。タッチライン際を主戦場とするウインガーとして当初は鳴らしたが、06-07シーズンから得点力が開花し、07-08シーズンには42得点を叩き出しバロンドールとFIFA最優秀選手賞をダブル受賞した。
2009年6月に、ジダンの記録を上回る当時サッカー界史上最高額の8000万ポンドの移籍金でレアル・マドリードに移籍する。移籍初年度から活躍を見せ、2年目にラウルから背番号7番を引き継いでからは、毎年のように年間50ゴール前後を叩き出し、バロンドールの座をメッシと争い続けている。レアル・マドリードでは通算450ゴールを達成済み。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)三連覇にも大貢献しクラブ史に残る選手と評されるまでになった。
代表での活躍
2003年8月に、フィーゴとの交代で途中出場し18歳で代表デビュー。母国開催のEURO2004のメンバーに選出され、大会のベストイレブンに選出されるなど大活躍したが、決勝でギリシャに破れた際は涙した。2006年ドイツ・ワールドカップでは、準々決勝のイングランド戦でマンチェスター・ユナイテッドのチームメイトであるウェイン・ルーニーが退場した際の態度が物議をかもした。
その後は代表でも絶対的地位を確立。なかなかナショナルチームでのタイトルに恵まれなかったが、2012年UEFA欧州選手権で悲願の優勝を達成した。決勝のフランス戦では自身が前半25分で負傷交代するも、監督然とした態度でチームを鼓舞し続け、1-0で粘り勝ち。涙を流し歓喜した。残すタイトルはワールドカップのみだ。
プレースタイル、特徴、強み
点取り屋としての才
左のウイングまたは2トップの一角としてプレーする。レアル・マドリードでは直近8シーズン連続で年間50ゴール前後を叩き出しており、ゴール前での存在感が際立つ。裏への飛び出し、ゴール前への詰め、エリア内での駆け引き、ポジショニングの妙など、ストライカーとしての資質を遺憾なく発揮し、時としてエゴイズムと映るほどのゴールへの執着心を見せる(勝利への渇望がそうさせている)。
驚異的なフィジカル能力
駆け引きやポジショニングによる得点を奪うだけではない。驚異的な跳躍力によるヘディングの強さも大きな武器で、この点はメッシを大きく上回る。超人的なフィジカル能力を持っているからこそなせる技だ。ミドルシュートの威力も凄まじい。完全無欠のゴールゲッターと形容するにふさわしい。
稀有なメンタリティ
大舞台での勝負強さも光る。不撓不屈の精神を持ち、巨大なプレッシャーにもまったくひるまない。PK成功率はかなり高く、どのエリアからでも正確無比なシュートを放てる。仮にシュートミスをしたとしても、次のプレーに引きずらない。その双肩にかかる期待とプレッシャーを力に変えることができる精神力は特筆ものだ。神から与えられた才能を持つメッシとバロンドールの栄誉を10年以上競い合っているのも、優れたパーソナリティがもたらしたといえる。
怪我・故障への耐性
世界的プレーヤーだけに、当然マークも激しく幾度となく削られているはずだが、怪我への耐性が強い。キャリアの中でも大きな故障でシーズンを棒に振ったことがない。毎シーズン50試合ほどプレーでき、その分ゴールも保証されている。シーズン通しての稼働が見込める計算しやすいプレーヤーだ。
端正なルックスと彫刻のような肉体
ルックスやスタイルまでも一流のロナウド。世界的モデルと浮名を流した過去もある、サッカー界屈指のモテ男だ。当然ながら、ピッチ外でも絶大な広告価値をもたらす。
弱点(課題)
下がりつつあるフリーキックの精度
チーム内ヒエラルキーの高さから、多くの場面でフリーキックのキッカーを任されているが、精度は低い。ブレ球使いの名手だったかつてほどの得点はあげられていない。
おまけ
プレースタイルの変貌
かつてはトリッキーなフェイントと爆発的スピードを武器とする1対1の突破に優れたウインガーで、タッチライン際を主戦場としていた。だが、07-08シーズンにスコアラーとして開眼してからは、ウインガーよりもストライカーのプレースタイルへと変化した。
レアル・マドリード入団当初は、エリア外からのミドルシュートでの得点も多かったが、いまでは味方からのお膳立てを逃さずきっちりと決めてチームを勝利に導くワンタッチゴーラーへと変貌を遂げている。近年ではドリブル突破の頻度は下がり、こぼれ球を押し込むなどの泥臭いゴールが増加傾向にある。