次世代のバロンドール候補と謳われながら、怪我に泣かされ未だにシーズン通して本領を発揮できていない”未完の大器”ガレス・ベイル。とはいいつつも、レアル・マドリードではCL決勝で勝負強さを見せるなど、残すべき最低限の責任は果たしている。記事執筆時点では移籍の噂もあるが…。本稿ではベイルのプロフィールや略歴、プレースタイルをチェックしていく。
目次
プロフィール
本名 | ガレス・ベイル(Gareth Bale) |
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国籍 | ウェールズ |
生年月日 | 1989年7月16日 |
身長 | 185cm |
体重 | 81kg |
ポジション | FW |
利き足 | 左 |
プロデビュー | 16歳 |
略歴
クラブでの活躍
サウサンプトンで16歳にしてプロデビュー。大きな期待を集める。
ビッグクラブ間で争奪戦が行われるなかで、2007-08シーズンにトッテナムに移籍金700万ポンドで移籍。初シーズンからまずまずの活躍を見せ、評価が嘘でないことを証明する。トッテナム加入以降、リーグ戦24試合(約2年)でベイルが出場した試合では勝てないという不名誉なジンクスが続いた。2010年10月には、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦にて圧倒的な存在感を示し、世界に名を轟かせる(この頃は左サイドバックとして名を馳せた)。徐々に本格的にアタッカーとしてプレーし始め、2012-13シーズンに得点力が開眼し、イングランドの年間最優秀選手賞を受賞する。
2013-14シーズンに、移籍金は8600万ポンドでレアル・マドリードへ移籍。クリスティアーノ・ロナウドが左ウイングのポジションに君臨していたこともあり、右ウイングでプレー。当初は批判も多かったが、コパ・デル・レイ決勝、およびCL決勝で決勝点を挙げ勝負強さを発揮した。その後も、出場すれば圧倒的なスケールの大きさを示すものの、故障による離脱を繰り返し、その影響から不調に陥る時期も散見されるなど、完璧に期待に応えたシーズンはない。ただ、2017-18シーズンのCL決勝で伝説的バイシクルゴールを決めるなど、実力の片鱗は何度も見せている。
代表での活躍
16歳でウェールズ代表に選出される(最年少記録)。2016UEFA欧州選手権(EURO)予選で活躍し、本戦でもチームをベスト4に導く大活躍を見せる。ウェールズ代表の最多得点記録保持者で、代表選手として歴史に残るプレーヤーとなりつつある。
プレースタイル、特徴、強み
圧倒的なスピード
超人的なフィジカル能力を持つが、特にスピードが素晴らしい。オープンスペースでの加速力は圧巻で、爆発的なロングスプリントは世界最高水準。自陣からのロングカウンター時に彼の特性が最も活きる。スピードに乗った中でのボール扱いもうまい。
高さ・強さ(アスリート能力)
筋肉質な身体からはオーラが漂う。持って生まれた生来的なアスリート能力が世界最高レベルで、まさに規格外の選手だ。高さで十分勝負でき、コーナーキックからの得点数も多い。強烈な左足シュートのスピードも破壊的で、長距離からでもゴールを奪うことができる。
プレースキッカー
フリーキックのキッカーとしても優秀で、精度と鋭さを併せ持つ。得意の無回転シュート、弾丸のようなスピードのシュートも蹴れるが、コントロールショットの精度も悪くない。
献身性
ベイルは自身の得点に固執するタイプで、ゴール前ではエゴイズムが露見する。が、そもそも我儘なパーソナリティの持ち主ではない。チームプレーに徹することもできる。サイドハーフに入れば、自陣深くまで守備に奔走することも厭わない献身的な一面も見せる。
弱点(課題)
怪我・故障の多さ
スプリントが多いプレースタイルからか、負傷離脱が多い。いわゆる「怪我さえなければ」タイプ。足首や筋肉系のトラブルが多い。キャリアに響くような大怪我は負っていないが…。