試合を分析するときに気をつけているあれこれ

本ブログでも試合の分析記事はすでに投稿しているが、実は試合分析は難しい。それなりに時間を要するし、固定観念をもってみてしまうと的はずれな結論に達する場合もある。本稿では、試合分析の際に筆者が気をつけているポイントをいくつか紹介する。

試合を分析するときに気をつけているあれこれ

フラットな姿勢を忘れない

決めつけてかかるのはよくないし、あらゆるバイアスはなるべく排除し、努めてフラットな姿勢で観戦し分析するようにしている。

「バルセロナは美しいパスサッカーをする」「ユベントスは個人でも組織でも守備戦術においてミスをしない」というようなクラブの持つ哲学レベルのものでも、レベルの高い試合であればそれが破壊される場合もある。

選手個人の特性にしても、好不調や相手次第でうまく発揮できないかもしれない。

とにかく結論を出すには、1試合しっかりとみてみなければわからない。

丁寧に「検証」をする

サッカー解説者は生中継のなかで即座に試合のポイントを解説する。だがそれがすべて的を得ているとは限らない(しばしば何もかも的はずれな解説者も存在するが)。

特に戦術面の分析を図りたければ、「観察」「推理」「検証」といったプロセスが必要だ。リアルタイムでの視聴であれば「観察」や「推理」のフェーズだけで手一杯だろう。

推察した戦術的意図が正しいかどうかは、見直してみなければなかなかわからない。それが「検証」だ。ボール中心でなく、選手全体の配置のバランスや試合の流れを丁寧に確認し、選手の判断の意図が明確に見て取れるようなら、ようやく隠された戦術的意図が把握できる。

また補足すると、「ピッチで起こる現象すべてが、戦術的意図が反映されたものとは限らない」ことにも気をつけたい。

選手評(技術の高い、低い)はゲームのレベルとあわせて

たとえ一級品の技術を持っていても、相手がいない場合でしか披露できなければそれは「サーカスの技術」と変わらない。

選手の技術の評価は、どのくらい高いレベルのゲームでミスをせず発揮できるかで判断すべきだ。インテンシティが高い試合になると焦りで判断が鈍る選手は、そこまでのレベルにすぎない。

数回のミスを殊更にとりあげない

いつも完璧なプレーをする選手はいない。それは技術にしても状況判断にしてもそうだ。

したがって、一度や数度のミスを殊更にとりあげて選手のレベルを断じるのは危険だ。具体的に何回くらいミスがあったのか? それが繰り返されるようならば、そこではじめて「ミスが多い選手」を指摘しなければ意味が無い。

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