北澤豪 シューイチでの発言で炎上!でもあえて別の発言を深読みし、やっぱり協会と監督のコミュ不足に行き着いた件

ハリルホジッチ前監督が解任後に開いた記者会見について、サッカー解説者で日本サッカー協会(JFA)理事の北澤豪が物議を醸すコメントを出した。

北澤は2018年4月29日放送の情報番組「シューイチ」(日本テレビ系)のスポーツコーナーに出演。ハリルホジッチ会見についてのコメントを求められる流れで、以下のように発言した。

  • 「いや、この監督では勝てないなと思いましたね」
  • 「通訳の人もね、仕事がなくなってしまったから大変な思いはあったのかなと」

この発言をうけてネット上では北澤大バッシング。

  • 「何の実績もないくせに」
  • 「通訳が泣いたのは仕事がなくなったからとか酷すぎ」
  • 「北澤は協会の犬」
  • 「日本サッカー協会は腐ってる」

というようにボロカスに叩かれている。生え際の後退まで叩かれる始末だ。

北澤発言への所感

まずこの発言を聞いた筆者の所感。

通訳の樋渡群氏へのコメントは酷い。ただただリスペクトを欠いている。

次に「この監督では勝てない」という発言も、サッカーを語るうえで口が軽すぎる。勝てないとまで言うなら、JFA理事としてその根拠を明示すべきだが、その後のコメントからは伝わらなかった。これでは自身のサッカー解説者としての株を下げただけだ(もともとあまりないが…)。

だが筆者は、「シューイチ」北澤の発言については、冒頭の二発言よりもむしろ違うところが気になった

なぜ北澤はあんなにもハリルホジッチにキレ気味なのか

北澤はハリルホジッチにキレ気味だった。

もちろん北澤の本心など知る由もないし、筆者の主観ではあるのだが、人の気持ちというのはなんとなく表情や態度、言い回しで伝わってくるものだ。動画を改めて見直してみても、北澤はハリルホジッチにキレていた。呆れていた。

なぜ?それはその前後のコメントから推察できる。

北澤キレ気味の理由1:ハリルホジッチの「自分に不満を持つ選手が2人いた」発言

ハリルホジッチは「アジア最終予選のホームの豪州戦(本大会出場を決めた試合)の後ですら、2人の選手が試合に出られずがっかりしていた」「自分に不満を持ち、会長に不満を漏らしていた選手が2人いた」と発言した。

これを受けて北澤は、以下のように発言。

  • 「選手のことを持ち出したりすると、今後やっぱり選手はやりづらくなりますから、それは監督の立場として、やってはいけない事だと思いますね。」

そもそもハリルホジッチがなぜこのような発言をしたのかは、JFA田嶋会長の解任説明が曖昧だったことに起因する。それを受けてハリルホジッチはああ言ったのだろう。

とはいえ、北澤が「いま言うべきことではない」とハリルホジッチに憤る気持ちもまたわかる。

いずれにしても、「べき」か「べきでないか」の話だ。筆者が気になったのはそこではないので、本稿ではあまり触れない。

北澤キレ気味の理由2:ハリルホジッチの「問題があったのなら、なぜ前もって言ってくれなかったのか」発言

ハリルホジッチは協会とのコミュニケーションについて以下のように発言した。「なぜ会長にしても西野さんにしても『ハリル問題があるぞ』と一度として言ってくれなかったのか」と。

これを受けて北澤は、以下のように発言。

  • 「納得しないところはたくさんあるんでしょうけれども、ここまで暴露する監督っていうのはそういないと思うんですよね。何らかお互い問題があったからそうなったってことを理解していないっていう感じがしましたけどね」
  • 「どんなプロジェクトでも大会が終わった後には必要なメンバーが集って会議するのは当たり前。それはもちろんやっていたことなので。何か問題があったとかこれからどうしようかということは必ずやってましたからね。
  • 『問題だ!』とはいえないですよね。ただ『問題になる』というような内容の話はしてたと思うんですよ。それをそう受け止めてなかっということはあるかもしれませんけどね。

会見の発言に北澤は反論している。冒頭の二発言ばかりが叩かれているが、こっちのほうが重要だ。

この発言を聞くと、なぜ北澤はあんなにキレ気味だったのか、なぜ北澤はあんなに憮然とした態度でハリルホジッチを断罪したのか、その理由が推察できる。北澤からいわせれば、ハリルホジッチは嘘をついているのだ

JFAとハリルホジッチの意見が真っ向から対立

実はこの件について、田嶋会長も北澤と似た発言している。

  • 全く違うこともおっしゃっていたのもありますが、それを今さら言っても仕方ない。それで彼の気が晴れるならそれでいいと思います」
  • 水掛け論になる。西野は頑張ったと思います。間違いない

「それで彼の気が晴れるなら」という発言。田嶋会長もどこか怒り気味だ。JFAから言わせれば、「『問題がある』とは言っていた」という立場なのだろう。

とりあえずここまで整理すると、このようになる。

さすがに「一言も言ってこなかった」は嘘くさい気がしてきた

落ち着いて考えれば、ハリルホジッチの「なぜ一度として言ってくれなかったのか」発言を無条件に真実と受け取ってしまうのは危険だ。さすがにはおかしすぎる。

E-1選手権とベルギー遠征の内容と結果を受けて、JFAがハリルホジッチに何も言わないって、さすがのJFAもそこまでの無能集団ではないだろう。JFAはまがりなりにも日本を勝たせたい集団だ。E-1選手権のあの結果で何もアクションを起こさないってそんな馬鹿な。

ここで、こういうツッコミが入るかもしれない。「JFAは別に日本を勝たせたい集団じゃない。スポンサー忖度とか利権とかで、ハリルを解任したかっただけなんだ」そうだろうか?ならばシンプルにE-1選手権の結果を受けて解任でいい。整合性が取れない。

ということで、JFAはハリルホジッチに「『問題があるよ』と言っていた」と仮定すると、北澤はハリルにキレていた理由も腑に落ちる。

ハリルが嘘つきなのか? JFAが嘘つきなのか?

ではここで、JFAとハリルホジッチが「正直者」か「嘘つき」かで場合分けする。すると以下のようになる。

事の真相は、上記4象限(実質3象限)のうちのいずれかではないか。現状知るすべはない。

実は案外「①両者すれ違い」が真実なのではと思っている。ハリルホジッチの強すぎるパーソナリティと頑固一徹な姿勢、日本人の相手を慮りオブラートに包んで伝える日本流のコミュニケーションが、割と本気で大真面目にまるっきり噛み合っていなかったのではと想像している。

いや、そう思いたいだけなのかもしれない。「②ハリル保身」「③協会保身」が真実だとしたら、それは平気で日本人全員を騙そうとするクソな人間がいることを意味するのだから。特に「③協会保身」であれば、それは今後何年も日本サッカー界はクソな人間に牛耳られることになるのだから。それは考えたくない。だから「①両者すれ違い」が事の真相であってほしいと願っているだけなのかもしれない。

何が真実かわからなくなってきた…。

いずれにしても、ハリル会見をうけてのネット住民の「JFAがゴミ」「北澤は協会の犬」という流れ。ちょっとそこまで一方的に決めつけていいものかと不安になっている

どちらにしても、解任騒動後うまく振る舞ったのは圧倒的にハリル

しかしハリルホジッチの会見は完璧だった。

あの会見を受けての、JFAの株は爆下げである。田嶋会長、北澤両名のその後の言動も実に脇が甘い。川淵は田嶋会長に相談でも受けていたのだろうか。川淵のTwitter投稿も酷かった。

ハリルホジッチはベルギー遠征後あれだけ叩かれていて「求む!協会の英断」みたいな空気もあったのに。結果、世間的にハリルホジッチ同情の風潮が強くなっている気がする。

ハリルホジッチの修羅場をくぐりまくってきたタフネスと、JFAの自ら解任しておいての狼狽ぶりが対象的だ。

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